
50代になって、夏ゴルフが別競技になった
2年前の7月。埼玉の名門・飯能ゴルフクラブでのラウンドは、今でも忘れられません。
朝からピーカンで無風。スタートホールからすでに汗が止まらない。
パッティングで下を向けば、額から滴る汗がサングラスのレンズに溜まってくる。ラインを読もうにも、視界がぼやけてくる始末です(笑)
お茶屋さんに着くたびにペットボトルを購入。気づけば何本買ったか分からなくなっていました。
そして、名門コースならではの「洗礼」も受けました。クラブハウスに入る際はジャケット着用。真夏の炎天下でジャケットを羽織る。伝統とマナーは理解しつつも、心の中では「これは修行か…」とつぶやいていました(笑)
若い頃は36ホールを平気で回っていたのに、いつの間にか夏の18ホールが「楽しみ」より「辛さ」が上回るようになっていた。
いまや夏ゴルフは別競技になっていました。
一番怖いのはスコアではなく熱中症
夏ゴルフで本当に怖いのは、スコアが崩れることではありません。
熱中症です。
50代・60代になると、体の「体温調節機能」が若い頃と比べて明らかに低下します。[※1]
自分では「まだ大丈夫」と思っていても、気づかないうちに体がダメージを受けているケースが多いのです。
特にゴルフは危険です。炎天下を4〜5時間歩き続け、集中力を要求される。体への負荷は、想像以上に大きい。
【シニアゴルファーに起きやすい症状】
・頭痛や吐き気(熱中症の初期サイン)
・足がつる(ミネラル不足・脱水)
・集中力の低下(後半のパットが雑になる)
・判断力の低下(無謀なショットを選択してしまう)
厄介なのは、これらの症状が「疲れ」と区別しにくいことです。「ちょっとしんどいな」と思った時には、すでに熱中症の一歩手前という場合も少なくありません。
後半の集中力低下は、スコアに直結します。そして何より、安全に楽しくゴルフを続けるために、首を冷やすことが最も手軽で効果的な対策のひとつです。

炎天下のゴルフには首冷却が最優先。
手軽なリング型と本格電動型、2タイプから選べます。
【リング型】手軽に繰り返し使える
【電動ファン型】冷却プレート×送風の本格仕様
【日焼けは「翌日以降」が本当の地獄だった】
「日焼けなんて、若い頃から慣れてるよ」
そう思っていた時期が私にもありました。
数年前、デーゲームの野球観戦に半袖・短パンで出かけた時のことです。翌日、腕と足が火ぶくれ状態になっていました。慌てて病院に駆け込むと、医者に一言。
「これ、やけどですよ。」
正直、驚きました。日焼けではなく、やけど。50代の皮膚は、若い頃とはまったく別物になっていたのです。
【シニアの日焼けが怖い3つの理由】
・皮膚の再生力が低下しているため、ダメージが長引く[※2]
・当日より翌日・翌々日の方が症状が悪化する
・体力消耗が激しく、疲労回復が遅くなる
ゴルフは4〜5時間、直射日光にさらされ続けます。
若い頃なら「少し赤くなった」で済んでいたものが、50代・60代では「数日間、腕が痛くて眠れない」という事態になりかねません。
日焼け対策は「美容」のためだけではありません。体力と体調を守るための、れっきとした熱中症対策です。
アームカバー・日焼け止め・サングラスの3点セットを揃えるだけで、翌日以降の「地獄」を防ぐことができます。
「着る日焼け止め」で腕を完全防御。
接触冷感×UVカットのミズノ製。ゴルフ専用設計です。
ゴルフ専用設計の日焼け止め。
ウォータープルーフ×近赤外線対応。汗をかいても落ちません。
目の疲れが後半のスコアを狂わせる。
鯖江産偏光レンズ×超軽量。筆者も愛用しています。
【ポロシャツ1枚で後半が変わった】
「どうせ汗をかくんだから、ウェアなんて何でもいい」
かつての私はそう思っていました。
以前は綿のポロシャツで回っていました。前半の終わりには背中がびっしょり。昼休憩でも乾かず、後半は重たいウェアを着たままプレーしている感覚でした。
ところが冷感素材のポロシャツに替えてからは違いました。汗をかいてもベタつきにくく、カートに乗っている間にかなり乾く。結果として後半の疲労感が明らかに軽くなったのです。
前半と後半で、集中力の「落ち方」が違う。15番あたりから「早く終わりたい」という気持ちが出てきていたのが、今は18番まで「もう1ホール」という気持ちで回れるようになっています。
【冷感ウェアが効く理由】
・吸汗速乾素材が汗をすぐに蒸発させ、体温上昇を抑える
・UVカット機能が日焼けによる体力消耗を防ぐ
・軽量素材がスイングの邪魔をしない
そしてもう一つ。コースのドレスコードが許すなら、ハーフパンツは最強の選択肢です。
最近は、ハーフパンツにスニーカーソックスでOKというところが増えています。予約前にコースのドレスコードを確認して、許可されているなら迷わずハーフパンツを選んでください。足まわりの開放感は、想像以上に体への負担を減らしてくれます。
特に50代・60代は、体温調節に使うエネルギーそのものが若い頃より大きくなっています。ウェアで少しでも体温上昇を抑えることが、後半のパフォーマンスに直結します。
「ゴルフウェアはデザインで選ぶもの」という時代は終わりました。機能性こそが、大人のゴルフウェア選びの最優先事項です。
綿のポロシャツをやめた日から、後半の集中力が変わりました。
接触冷感×吸汗速乾。PINGアパレルのゴルフ専用設計です。
足まわりの開放感は、想像以上に体への負担を減らします。
吸汗速乾×紫外線カット×驚きのストレッチ。ミズノのゴルフ専用ハーフパンツです。
【水では足りなかった】
飯能でのラウンド、お茶屋さんに着くたびにペットボトルを買い続けました。
水・お茶・スポーツドリンク。とにかく飲みました。
でも後半、なんとなく体がだるい。頭が重い。「あれだけ飲んだのに、なぜ?」と思っていました。
後から知ったのですが、大量に汗をかいた時は水分だけでなく塩分・ミネラルの補給が必須なのです。水だけをたくさん飲むと、体内のナトリウム濃度が下がり「水中毒」に近い状態になることもあります。[※3]
【夏ゴルフの水分補給3つの鉄則】
・スタート前にコップ1杯の水を飲む
・ホールごとに少量ずつこまめに飲む(一気飲みはNG)
・水だけでなく塩分・ミネラルを同時に補給する
特にシニア世代は「喉が渇いた」と感じる前にすでに脱水が始まっています。喉の渇きを感じてからでは遅いのです。
経口補水液や塩タブレットは、コンビニでも手軽に買えます。ただしラウンド中に毎回コンビニに寄るわけにもいきません。まとめて準備しておくことが、賢い夏ゴルフの鉄則です。
水だけでは足りない。塩分・ミネラルをセットで補給。
医療現場でも使われる大塚製薬の定番品。まとめ買いが賢い選択です。
ホールごとに1粒。手軽に塩分補給できます。
カバヤの定番品。6袋まとめ買いでラウンド前に常備しておきましょう。
【実は一番効いたのはスタート時間】
道具を揃えて、ウェアを替えて、水分補給も完璧にした。
それでも、真夏の10時以降のスタートは結構きつい。
結局、一番効いたのは「いつ回るか」でした。
若い頃、北海道でゴルフをする機会が何度かありました。北海道のゴルフは基本スループレーのため、午前中で回って終わりが普通です。あのやり方は、夏ゴルフにとって実に理にかなっています。
日が高くなる前に終わらせる。これだけで体への負担がまったく違います。
※クラブ・レストランの運営のことはここでは考えていません(笑)
【夏ゴルフのスタート時間の鉄則】
・できれば7時台のスタートを確保する
・スループレーで昼前に終わらせる
・どうしても遅いスタートなら、日陰での休憩を意識的に取る
真夏の11時〜14時は、地表温度が最も上がる時間帯です。[※4]
この時間帯にフェアウェイを歩き続けることは、シニアゴルファーにとって想像以上の負荷になります。
道具や補給より前に、まずスタート時間を見直す。これが最もコストゼロの熱中症対策です。
まとめ:夏ゴルフは根性より準備
かつては「暑さに負けるのは根性が足りないから」と思っていました。
しかし今は断言できます。夏ゴルフは根性より準備です。
50代・60代の体は、20代・30代の体とはまったく別物です。体温調節機能が低下し、皮膚の再生力が落ち、脱水のサインも感じにくくなっている。これは根性でどうにかなる話ではありません。
2年前の飯能ゴルフクラブでは「これは修行か…」と思っていました。でも今振り返ると、暑さに耐えるのではなく、暑さに備える発想が足りなかっただけだったのかもしれません。
今回紹介した対策をまとめます。
| 対策 | アイテム | |
|---|---|---|
| 🧊 | 首を冷やす | ネッククーラー |
| 🕶️ | 日焼けから体を守る | アームカバー・日焼け止め・サングラス |
| 👕 | 体温上昇を抑える | 冷感ポロシャツ |
| 🩳 | 足まわりを開放する | ハーフパンツ(ドレスコード確認必須) |
| 💧 | 水分+塩分を補給する | 経口補水液・塩タブレット |
| ⏰ | スタート時間を早める | 7時台・スループレー |
この6つを実践するだけで、夏ゴルフの「修行感」は確実に減ります。
そして何より大切なのは、楽しくゴルフを続けることです。
無理をして体を壊してしまっては、元も子もありません。準備を整えて、秋まで元気にコースに立ち続けることが、シニアゴルファーの最大の目標です。
今年の夏も、賢く、涼しく、楽しいゴルフを。
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【参考文献・出典】
[※1] シチズン・システムズ株式会社「高齢者の体温調節機能が低下する理由と対策方法」
[※2] 皮膚がん財団「太陽は昇り続ける:高齢者が紫外線対策を怠ってはいけない理由」
[※3] 日本スポーツ栄養協会「水分摂取による低ナトリウム血症・水中毒の系統的レビュー」
[※4] 環境省「まちなかの暑さ対策ガイドライン」


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