
はじめに
コンペの賞品や仕事関係で、ゴルフボールをいただく機会がよくありました。当時の私は「今日は高いボールだから大事に使おう」なんて考えたことは一度もありません。池越えでもボールを替えることなく、高級ボールでも気にせず林へ打ち込んでいました(笑)。ボールの違いよりも、スイングやクラブの方がよほど気になっていた時期です。
ところが、10年ぶりにゴルフを再開すると事情が変わりました。ボールをいただく機会は減り、自分のお小遣いで買うようになったのです。せっかく買うなら、自分に合ったボールを選びたい。そう思って、初めて本気でゴルフボールについて調べました。
リサーチした結果、最初に購入したのがHONMA D1とTitleist TRUFEELでした。価格も性格も違う2種類を実際に打ち比べてみると、思っていた以上に違いがありました。
この記事は「どちらが優れているか」を決めるものではありません。50代・60代のゴルファーが、今の自分に合うボールを見つけるための記事です。最後まで読んで、あなたに合った一球を探すきっかけにしていただければと思います。

まずは5つの質問に答えてみてください

難しく考える必要はありません。「今の自分はどうかな」と思いながら、気軽にチェックしてみてください。
□ 最近、以前より飛距離が落ちたと感じることが増えた
□ ラウンド後半になると、体力的にスイングが安定しなくなる
□ グリーン周りでは、高く上げるより転がした方が安心する
□ スコアは90〜110前後で、ボールの違いを意識したことはあまりない
□ 練習は月に数回程度で、毎回同じスイングを再現するのは難しいと感じる
診断結果
YESが4〜5個だった方
ディスタンス系が向いている可能性が高いと思われます。飛距離性能だけでなく、ミスへの寛容さや直進性の高さも魅力です。毎回完璧なスイングができなくても、安定した結果につながりやすいボールを選びたい方におすすめのタイプです。
YESが2〜3個だった方
どちらのタイプも試してみる価値があります。打感やアプローチの好みで、合うボールが変わることも少なくありません。この記事の後半で紹介するボールから、まずは1スリーブ試してみてください。
YESが0〜1個だった方
スピン系が向いているかもしれません。グリーン周りのコントロールを重視したい方、アプローチでボールを止める楽しさを味わいたい方には魅力的な選択肢です。
ディスタンス系とスピン系、何が違うのか
名前は聞いたことがあっても、実際の違いはよく分からない。そんな方も多いのではないでしょうか。
簡単に言えば、飛距離を出しやすいのがディスタンス系、グリーン周りで止めやすいのがスピン系です。

| 項目 | ディスタンス系 | スピン系 |
|---|---|---|
| 飛距離 | 出しやすい | やや抑えめ |
| 打感 | ややしっかりめ | 柔らかめ |
| アプローチ | 転がし向き | 上げて止めやすい |
| ミスへの強さ | 比較的寛容 | 技術が求められる |
| 向いている人 | 飛距離・安定性重視 | コントロール重視 |
最近は、両方の良さを兼ね備えたボールも増えています。「ディスタンス系だから硬い」「スピン系だから難しい」と決めつける必要はありません。まずは、自分がどんなゴルフをしたいのかを考えることが大切です。
実際に打ち比べて分かったこと

私が打ち比べたのは、HONMA D1とTitleist TRUFEELでした。理由はシンプルで、ディスタンス系で価格を抑えられる代表的なボールと、柔らかい打感で人気のボールを、自分の感覚で比べてみたかったからです。
正直に言うと、その日は朝からチーピン祭り(笑)。飛距離を冷静に比較できるようなラウンドではありませんでした。ですから「このボールで〇ヤード伸びた!」といった違いまでは分かりませんでした。
一方で、打感の違いはすぐに感じました。TRUFEELはフェースに吸い付くような柔らかさがあり、D1はしっかりとした打感です。
グリーン周りでも違いがありました。転がして寄せるアプローチなら、D1でも十分満足できます。しかし、高く上げて止めるアプローチでは、TRUFEELの方がイメージを出しやすいと感じました。もちろんこれは私自身の印象であり、すべての方に当てはまるわけではありません。それでも、ボールによって打感やアプローチの感覚が変わることは、私にとって大きな発見でした。
👇実際のラウンドでD1とTRUFEELを打ち比べたレビューはこちら
💡飛距離・打感・アプローチで感じた違いを、実体験ベースで詳しくまとめています。
ボール選びで、一つだけお伝えしたいこと
ここまで読んでくださった方なら、もうお気づきかもしれません。この記事は「一番飛ぶボールはこれ」「一番スピンがかかるのはこちら」という記事ではありません。
私自身が打ち比べて感じたのは、飛距離よりも打感やアプローチでの感覚の違いでした。そして、それ以上に大きかったのは、今の自分に合うボールを選ぶことの大切さです。
若い頃は、飛距離やスコアばかり気にしていたように思います。でも今は、安心していつものスイングができることの方が大切だと感じています。ボール選びも同じです。一番高価なボールが正解でも、一番人気のボールが正解でもありません。今の自分が気持ちよく振れるボール、それがあなたにとっての正解です。

ここからは、50代・60代のゴルファーに「まず試してほしい」と思うボールをご紹介します。
まず試してほしいディスタンス系3選
HONMA D1
まずは気軽に試してみたい方に、最初におすすめしたいのがHONMA D1です。私自身、ゴルフを再開して初めて自分のお小遣いで購入したボールでもあります。価格が手頃なので、ロストボールを気にしすぎることなくプレーできる安心感があります。転がしのアプローチでは十分満足していますし、ディスタンス系とはどんなボールかを知る最初の一球としてもおすすめです。[※1]
まずは気軽に試してみたい方へ
Titleist TRUFEEL
柔らかい打感を体験してみたい方には、TRUFEELがおすすめです。私が一番違いを感じたのは飛距離ではなく打感でした。フェースに吸い付くような柔らかさは心地よく、素直に「こんなに違うんだ」と感じたボールです。ディスタンス系でありながら打感にもこだわりたい方には、一度試していただきたい一球です。[※2]
フェースに吸い付く柔らかさを
Callaway ERC SOFT
「D1より少し良いものを使ってみたい。」そんな方にはERC SOFTも面白いと思います。私自身はまだ使ったことはありませんが、飛距離と柔らかい打感のバランスを高く評価する声が多く、次に試してみたいボールの候補として以前から気になっています。 [※3]
次に試してみたい候補として
まず試してほしいスピン系3選
グリーン周りでもう少しボールをコントロールしたい。そう感じている方は、一度スピン系を試してみる価値があります。私自身、今回の打ち比べを通して、アプローチでの感覚に違いがあることを実感しました。「スピン系だからスコアが良くなる」わけではありませんが、止める・転がすという選択肢が増えることで、ゴルフの楽しさは確実に広がります。
Titleist Pro V1
スピン系ボールの代表格です。価格は決して安くありません。が、スピン系とはどういうものかを知るには一度試してみてはいかがでしょうか。以前私は使っていましたが、今の自分に合っているか再度試してみたいボールのひとつです。[※4]
もう一度、今の自分と試してみたい
SRIXON Z-STAR
柔らかい打感とスピン性能のバランスが魅力のモデルです。止めるだけでなく打感にもこだわりたいゴルファーから高い支持を集めています。松山英樹選手が同シリーズを使用していることでも知られています。私にとっても、一度は使ってみたい憧れのボールです。[※5]
一度は使ってみたい憧れの一球
BRIDGESTONE TOUR B X
もう一歩レベルアップしたゴルフを楽しみたい方におすすめ。ドライバーからアプローチまでバランスの取れた性能が特徴で、競技志向のゴルファーにも支持されています「いつかは一度使ってみたい。」そんな気持ちになる、完成度の高いボールだと思います。[※6]
総合力の高さを一度体験してみたい方へ

どのボールが一番良いかは、人によって答えが違います。だからこそ、まずは1スリーブだけ試して、自分に合う一球を見つけてみてください。
まとめ
ディスタンス系とスピン系、どちらが優れているかという話ではありません。大切なのは、今の自分に合っているかどうかです。
私自身も実際に打ち比べてみて、飛距離よりも打感やアプローチでの違いを感じました。そして、その経験を通してボール選びの考え方も少し変わりました。以前は少しでも飛ぶボール、人気のあるボールという選び方をしていたように思います。でも今は、安心して振れること、いつものスイングができることの方が大切になりました。
もし今、自分にはどのボールが合うんだろうと迷っているなら、まずは1スリーブだけ試してみてください。カタログや口コミだけでは分からない発見が、きっとあると思います。
編集後記

この記事を書くために、改めてゴルフボールについて調べ、実際に打ち比べ、いろいろと考える時間がありました。
ボールの性能は年々進化しています。飛距離が伸びる、スピンがかかる、打感が柔らかい。どれも魅力的です。でも、最後に残ったのはスペックではありませんでした。自分はどんなゴルフをしたいんだろう、ということでした。
若い頃は、ウェッジを開いて高く上げ、ピタッと止めるアプローチを主流にしていました。決まれば気持ちがいいですし、それもゴルフの楽しさです。でも今は、転がせる状況なら迷わず転がします。その方がチップインの可能性もありますし、何より同じショットを繰り返し打ちやすいからです。
年齢を重ねるにつれ、何度でも打てるショット、つまり再現性の価値を実感するようになりました。ボール選びも同じです。一番飛ぶボールを探すより、安心して振れるボールを選ぶ。派手な性能より、自分に合った性能を選ぶ。それが「大人のゴルフ」なんだな、という考え方になりました。
私は、そんなゴルフをこれからも楽しんでいきたいと思っています。

あなたに合う一球が見つかりますように!


【参考資料・出典一覧】
[※1] HONMA D1公式製品ページ(コスパ・ディスタンス系としての位置付け)
[※2] Titleist TRUFEEL公式製品ページ(トゥルータッチコア、ソフト打感の記載)
[※3] Callaway ERC SOFT公式製品ページ(飛距離とソフト打感のバランス)
[※4] タイトリスト Pro V1/V1x公式ページ(ロングゲームの飛距離とショートゲームのスピン性能)
[※5] DUNLOP GOLFING WORLD公式(スリクソンZ-STAR XV、松山英樹選手使用モデルの記載)
[※6] BRIDGESTONE GOLF公式 TOUR B X/XS製品ページ(「運ぶ」「寄せる」の性能記載)


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