50代からのクラブセッティング見直し|ロフト角と飛距離を一覧にしたら見えたこと

50代ゴルファーがクラブセッティングを見直すために自宅でゴルフクラブを並べた写真

はじめに

ゴルフを再開して数年。クラブも少しずつ買い替え、7Wやユーティリティも増えました。
それなりに考えて選んでいたつもりでした。でも、ある日のラウンドで、自分が何も分かっていなかったことに気付かされます。
きっかけは、170ヤードのPar3でした。

「何番で打つ?」

170ヤードのPar3。ティーグラウンドで全員がクラブを選んでいました。
私は何気なく同伴者へ聞きます。「何番で打つ?」※本当は聞いちゃダメですよ(笑)
「7番ですね。」
思わず自分の手元を見ました。握っていたのは5番アイアンです。
「えっ?俺は5番だけど……」
一瞬、頭の中が止まりました。
その場は笑い話で終わりました。「最近のクラブは飛ぶからね。」その一言で片付いたはずでした。でも、家に帰ってからも、この出来事だけは頭から離れませんでした。
同じ170ヤード。それなのに、番手は2つ違う。なぜだろう。
ストロングロフトという言葉は知っています。最近のクラブはロフトが立っている。そのくらいの知識はありました。
でも「知っている」と「理解している」は、違いました。
私は、自分のクラブのことを、実はほとんど知らなかったのです。

50代ゴルファーがPar3のティーグラウンドでアイアンを手に佇む後ろ姿

<strong>LUCA</strong>
LUCA

あなたの5番アイアン、ロフト角は何度ですか?

私は、答えられませんでした。


家じゅうのクラブを並べてみた

次の休日、キャディバッグをひっくり返しただけでは終わりませんでした。クローゼットを開け、物置を漁り、押し入れの奥からも、眠っていたクラブを引っ張り出したのです。

昔使っていたアイアン。合わなくて外したユーティリティ。何となく残してあったフェアウェイウッド。並べてみると、思っていたより本数がありました。
バッグの14本だけ見ていても、本当に自分に合うセッティングは作れません。入れ替える候補は、バッグの外に眠っていることの方が多いのだと、このとき初めて実感しました。

テーブルに紙を広げ、一本ずつ番手・メーカー・モデル名を書いていきます。続けてロフト角。刻印されているものはそのまま写し、刻印がないものはメーカーサイトを開いて調べました。
地味な作業です。正直、途中で何度か手が止まりました。でも、この時間が、あとで一番効いてきます。

50代ゴルファーがクラブセッティング見直しのためにクラブを並べてロフト角と飛距離を整理している写真

書き終えた一覧を眺めてみます。「なるほど。」……とは、なりませんでした。
ロフト角の数字が並んでいるだけ。「だから何?」というのが、率直な感想でした。

でも、あと一つ書き込んだ瞬間、景色が一変します。

飛距離を書き込んだ瞬間、「そういうことか!」

ロフト角だけの一覧表は、ただの数字の羅列でした。ところが、そこへ自分の飛距離を書き込んだ瞬間、一気に見え方が変わったのです。

紙の内容をExcelへ打ち直し、ロフト角の横に「自分は何ヤード飛ぶのか」を一本ずつ書き加えていきます。

「そういうことか。」 思わず、口に出していました。ずっと引っかかっていた違和感が、一枚の表の中でつながった瞬間でした。

ドライバーは230〜240ヤード。3Wは約220ヤード。5Wは約210ヤード。
数字だけなら何もおかしくありません。でも、その数字を見た瞬間、ラウンド中の景色が浮かびました。「そういえば……3Wを最後に使ったの、いつだ?」手が止まりました。

 飛距離差は約10ヤード。しかも5Wの方がミート率は高い。だったら3Wって、本当に必要なのかな。そんな疑問が、初めて頭をよぎりました。

逆に気になったのが、ユーティリティとアイアンです。距離が飛びすぎる番手と、逆に空いてしまう番手。今までは「今日は当たらなかったな」で済ませていました。

でも、違ったのです。問題はスイングではなく、クラブ同士の距離関係だったのだと、表を見て初めて分かりました。

私はこれを、勝手に「飛距離階段」と呼ぶようになりました。
一段ずつ、10〜15ヤードずつ上がっていく階段。その途中に、同じ高さの段があったり、一段抜け落ちていたりする。それが、一覧表を見るだけで見えてくるようになりました。

💡私はこの一覧を見て、「7Wとユーティリティの役割」も改めて見直しました。
👉7Wとユーティリティ、どちらを入れるべきか悩んだ経緯はこちらで詳しく書いています。 


<strong>LUCA</strong>
LUCA

見るべきなのは飛距離じゃありません。飛距離差ですよ。


AIは先生ではなく、相談相手

ここまで整理して、私は初めてAIを使いました。ChatGPT、Claude、Gensparkに同じ一覧表を見せ、「このセッティング、どう思う?」と聞いてみたのです。

最初からAIに聞いていたら、きっと納得できなかったと思います。自分で一覧を作り、重複と空白を見つけたあとだったからこそ、返ってきた提案を自分の言葉で判断できました。
考えるのは、自分。AIは答えを出す人ではなく、相談に乗ってくれる相手でした。

何度かやり取りを重ね、決めました。「3Wを抜こう!」空いた距離帯には、ユーティリティを足そう、と。

バッグは以前よりシンプルになりました。それなのに、安心感は増えていました。

💡私は今回の見直しで、14本全体のバランスも考え直しました。
👉現在のクラブセッティングはこちらで公開しています。 

私が見直したのは、クラブではなく「自分」

3Wを抜き、ユーティリティを足しました。飛距離階段は、以前よりきれいにつながりました。でも、一番大きな収穫はそこではありません。
自分のクラブを知るようになったこと。それが、今回の一番の収穫でした。

飛距離階段を見直した後のゴルフクラブセッティング

以前は「170ヤードだから5番かな」という感覚だけで選んでいました。今は違います。このクラブは何度。このクラブは何ヤード。次は何ヤード。一本一本の役割が、自分の中で見えるようになりました。
クラブ選びで迷う時間が減りました。ラウンド中の不安も、少しずつ減っていきました。

ストロングロフトだから飛ぶ。昔のクラブだから飛ばない。そんな単純な話ではないのだと思います。20年前のクラブでも、何ヤード飛ぶかを理解していれば、立派な戦力です。逆に最新クラブでも、距離階段が分かっていなければ、性能は活かせません。
ストロングロフトを否定したいわけではありません。優しくて飛ぶクラブは、私も大好きです。

ただ、買い替える前にやることがある。それが、今持っているクラブを知ることです。
順番は、そこなのだと思っています。


<strong>LUCA</strong>
LUCA

クラブを買い替える前に、まず“持ち物検査”ですね。


自分だけのクラブカルテを作ってみませんか

今回やってみて、一つ感じたことがあります。「一覧にしてみるだけで、こんなに見えるものが変わるんだ。」ということでした。

特別なソフトは必要ありません。紙でもいいですし、Excelでも構いません。まずは次の項目を書き出してみてください。

  • 番手
  • メーカー・モデル名
  • ロフト角
  • 自分の飛距離
  • 気付いたこと(使用頻度や打ちやすさなど)

たったこれだけです。
書き終えた頃には、どのクラブが活躍していて、どのクラブが役割を失っているのかが、自然と見えてきます。

私は、この一覧を作ったことで、3Wを抜く決断ができました。
でも、それが正解という話ではありません。人によっては、「昔しまったクラブを戻した方がいい」という結論になるかもしれません。
大切なのは、答えではなく、自分のクラブを知ることです。

ぜひ一度、あなただけの「クラブカルテ」を作ってみてください。


<strong>LUCA</strong>
LUCA

紙一枚あれば十分です。まずは書き出すところから始めてみましょう。


まとめ

170ヤードのPar3。「何番で打つ?」の一言から、私は自分のクラブを見直すことになりました。

家にあるクラブを全部引っ張り出す。ロフト角を書く。飛距離を書く。一覧にする。たったそれだけです。
それでも、その一枚の表が、私のクラブセッティングを変えました。

今は、クラブを買わなくて大丈夫です。まずは、家にあるクラブを全部並べてみてください。キャディバッグだけでなく、クローゼット、物置、押し入れも含めて全部です。
きっと、昔の自分が、未来の自分へ残してくれた一本があります。

ロフト角と飛距離を書き込めば、あなただけの「飛距離階段」が完成します。 重複している番手、空いている距離帯。そこまで分かって初めて、「次に買う一本」が見えてきます。

私は、あの日番手が2つ違ったことに、今では感謝しています。あの日がなければ、自分のクラブをここまで真剣に調べることは、きっとなかったでしょう。

今夜、クラブを一本、手に取ってみませんか。


<strong>LUCA</strong>
LUCA

ゴルフは道具選びからではなく、自分を知ることから始まるのかもしれませんね。


編集後記

私はこれまで、新しいクラブが欲しくなると「何を買おうか」ばかり考えていました。でも今回、家にあるクラブを全部並べて思ったんです。「意外と良いクラブを、もう持っているじゃないか」と。

もちろん古いクラブもあります。最新モデルに比べれば性能差もあるでしょう。
でも、そのクラブの役割を理解して使うことの方が、私にはずっと大切でした。
この記事がきっかけで、一人でも多くの方が、自分のクラブを見直す時間を作っていただけたら嬉しく思います。


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